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2009年度(平成21年度)
  I.事業内容
◇ワークショップ    ◇ミニ・コンサート    ◇ホール・コンサート
2009年度ワークショップは、福島県南相馬市の市立原町第二小学校、市立原町第三小学校で実施。講師・出演者は学校の先生と仙台フィルハーモニー管弦楽団の楽団員や指揮者山下 一史氏。ワークショップやホール・コンサートの様子を下記にご紹介いたします。

◇ワークショップ
【南相馬市立第二小学校】
開催日 6月22日(月)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 指揮 山下一史 他
対象:4・5・6年生
テーマ:「オーケストラってなあに?」〜山下さんってどんなひと!?
南相馬第二小2 内容:第1回目のワークショップ。まずは山下一史さんの指揮で生徒たちが「翼をください」を合唱しました。歌を聴いて山下さんからどう歌ったら聴く人にうまく伝えられるのか、楽譜の読み方や、歌詞の意味を良く考えて強弱をつけること、想像力を働かせることなど、具体的なアドバイスがありました。生徒たちの歌声は、次第に聴き手の心に響かせるためにはどんな工夫をしたらよいのかを一人ひとりが自分なりに考え、最後にはとても美しいハーモニーになっていました。
南相馬第二小1 合唱のあと、山下さんから自分の夢をいかにしてかなえたか、というお話がありました。子供の頃「指揮者になりたい」という気持ちをある指揮者に相談したところ、「左利き?指揮者は無理だよ」と言われ、落胆したそうですが、どうしても指揮者になりたいという夢を強く持ち続け、努力したそうです。その後、指揮者コンクールに出場したお話や世界のオーケストラと共演したことなど、山下さんが国内外で活躍する様子を聞いた子どもたちは、目をキラキラ輝かせていました。


(指揮者 山下一史氏)
開催日 7月2日(木)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 (仙台フィルハーモニー管弦楽団楽団員) オーボエ:鈴木繁 トランペット:持田眞 ヴァイオリン:山本高史

対象:1・2・3年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」〜オーケストラの魅力を発見しよう!
南相馬第二小1 南相馬第二小1 内容:最初にオーケストラで使用している楽器の写真を、子どもたちに見せると、「知ってる〜」「みたことな〜い」と声があがりました。奏者から、その楽器の名前、オーケストラの中での役割について説明を受け、実際にその楽器の演奏を聞きました。そして楽器はどうして音がでるのか?その仕組み、構造について、身近にあるもの(ストローや空き瓶、やかんなど)を使って、説明をうけました。奏者から「やってみたい人!」のよびかけがあると、多くの子どもたちがとても興味を持った表情で、積極的に手をあげていました。
最後に打楽器についての説明では、「3・3・7拍子」を両手を使って叩きました。これは拍子木のように最初は1本の指同士で、次は2本の指、最後には手のひら全体で叩き、リズムの取り方、音の強弱のつけ方についても学びました。

開催日 9月7日(月)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 (仙台フィルハーモニー管弦楽団楽団員) 打楽器奏者:佐々木 祥
対象:1年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」〜みんなの体を楽器にしちゃおう リズム・リズム・リズム!〜

南相馬第二小 内容:打楽器奏者による「ボディパーカッション」を実施しました。「楽器がなくても、音符が読めなくても、歌が上手に歌えなくても、誰もが参加できる音楽」という視点から「ボディパーカッション」を取り上げ、音楽の最も大切な要素の一つ「リズム」を学びました。
授業は打楽器奏者の佐々木さんが「はじめまして」のご挨拶の代わりにスネアドラムをたたき始めました。こどもたちは、この切れのいい演奏に釘付けになっていました。続けて、スネアドラムのリズムに合わせて、手をたたく練習。その後、3グループに分かれ、各グループごとに異なるリズムの練習をしました。子どもたちが要領をつかんだ後、各グループのリズムを重ねていき、他のグループの音につられないよう体でリズムを刻んでいると、途中で音が止まったり始めに戻ったりしながらも、授業の最後には3つのリズムがきれいな層になり、子どもたちも満足な表情でした。

開催日 10月9日(木)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 作曲家 福嶋頼秀

対象:4年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
『ドレミの歌』が大変!?〜おもしろ編曲入門〜

南相馬第二小 内容:作曲家から、音楽をつくること、音楽のおもしろさの秘密について学びました。まずは、作曲家の福嶋さんが、コードは、響きの違い「暗い感じ、明るい感じ」を表現する伴奏のもとになるものだと説明しました。そして『ドレミの歌』を「楽しく」または「悲しく」と、歌詞のかわりに♪ラララ〜♪で歌い、コードを変えることによって曲想がガラッと変わることを感じてもらいました。
次に、3拍子やジャズ風の『ドレミの歌』を聴き、同じ曲でもコードや拍子によって雰囲気が変わるということを知り、色々な『ドレミの歌』を聴きながら「いまのはどんな感じに聴こえましたか?」の問いに、子どもたちは「楽しい感じ」「元気な感じ」「悲しい〜」等の反応がすぐに返ってきました。
また、オーケストラの楽器の種類や役割についてDVDを見ながら、夏に行われたホールコンサートの話を交えて、たくさんの楽器とたくさんの人が参加しているオーケストラがどのように音楽を作り上げているのかも学びました。

開催日 10月19日(月)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 講師:ヴァイオリン 松山古流・ヴァイオリン 熊谷洋子ヴィオラ 御供和江・チェロ 石井忠彦

対象:3年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
「弦楽器って どんなかな?」〜弦楽器入門編〜

南相馬第二小内容:今回は、普段子どもたちがあまり目にすることのない弦楽器の種類や仕組み、またその音を聴き魅力を体感しました。
まず弦楽器の構造についてのお話。「ヴァイオリンの中には何が入っているでしょうか?」「弓には何の毛が使われているでしょう?」答えは3択のクイズ形式で子どもたちに次々と問いかけていきました。
そして、ヴァイオリンを個々に分解した模型を使い、ヴァイオリンの中にある「こんちゅう(魂柱)」を見たり、また拡声器のついた珍しいヴァイオリンも登場し、その形に驚いていました。大きさの違う弦楽器「ヴィオラ」「チェロ」については、音色の違いを聴き比べました。
最後にはこの季節にふさわしくヴィヴァルディ作曲『四季』から「秋」、そしてリムスキー=コルサコフ作曲『シェヘラザード』から「若い王子と王女」の演奏を鑑賞しました。演奏を聴いた子どもたちからの感想には「リーダーが色々な人に合図を送って演奏していて、すごいなと思いました」「演奏がうまくて目をつぶって聴いてしまいました。」など、弦楽器の音色に魅了された様子でした。

開催日 11月20日(金)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 ヴァイオリン 山本高史・ヴァイオリン近田朋之・ヴィオラ 長谷川基・チェロ 原田哲男

対象:2年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
「紙芝居を奏でてみよう!」 〜ブレーメンのおんがくたいより〜

南相馬第二小内容:クラシック音楽は、テレビや劇、映画、ゲームの中など、様々な場面で使用されています。今回は、子どもたちもよく知っているお話、「ブレーメンの音楽隊」を取り上げ、紙芝居の中で音楽がどのような効果を表すのかを体験しました。
演奏者のみなさんは事前に、念入りチューニング。終わった所で子どもたちが会場へ入ってきました。
いよいよ紙芝居「ブレーメンの音楽隊」の始まりです。
年老いたロバが雇い主にうとまれて、「ブレーメンの街へ行って音楽家になろう」と決心。するとモーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が聴こえてきます。
先生が感情豊かにお話を進め、その合間に弦楽四重奏の曲が流れていきます。子どもたちは、くすくす笑ったり、隣同士で顔を見合わせたり、とお話と音楽に熱心に耳を傾けていました。
最後には、間近になったクリスマス曲のメドレーを鑑賞、中には演奏にあわせて口ずさむ子もいました。
開催日 12月18日(金)
学校名 南相馬市立原町第二小学校
出演者 フルート 芦澤暁男・オーボエ 西沢澄博・クラリネット 日比野裕幸・ファゴット 海野隆次・ホルン 齋藤雄介

対象:5・6年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
「コンサートに出演しよう」

南相馬第二小内容:コンサートに出演する人たちは、どのように準備を進めているのでしょうか?今回のワークショップは、2月に控えたホールでのコンサートで子供達自身が成果を発表するにあたり、実際にコンサートに出演する立場で、コンサートができるまでの過程を体験しました。
まずは、コンサートで歌う曲を、木管五重奏の演奏で鑑賞しました。その後は、いよいよ子どもたちの練習がスタート。はじめに講師が歌詞の部分を読み上げ、子どもたちがそれに続きます。講師からは「気持ちをこめてはっきりと」「大切なところを意識してうたうともっとよくなるよ」「周りの人と自分をあわせて!」とアドバイスが続きました。演奏家からの直接の指導を受け、曲のイメージが子どもたちの中にはっきりと出来上がってきて、美しいハーモニーが生まれました。
最後は、講師たちから子供たちへ、クリスマスメドレー等の演奏をプレゼントされました。
 
【南相馬市立第三小学校】
開催日 6月22日(月)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 指揮:山下一史
対象:1〜6年生
テーマ:「オーケストラってなぁに?」〜山下さんってどんなひと!?

南相馬第三小内容:初めてのワークショップは、子どもたち全員の合唱「ビリーブ」で始まりました。山下さんは、同校の合唱部の活動が伝統的に盛んであることを知り、合唱部の子どもたちに「ビリーブ」を歌ってもらい、みんなで鑑賞しました。
そのあと全員に、ハーモニーがさらに豊かに響くように歌おうとアドバイスがあり、最初に歌った時よりももっとのびやかな歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。

山下さんが「将来なりたいものがある人!」と問いかけると、それぞれの夢を元気にこたえる子どもたち。山下さんは「僕はずっと指揮者になりたかったんだ。夢を持ち続けて、夢に向かって頑張れば夢が叶うよ」と熱く語る姿に子どもたちは、熱心に耳を傾けていました。

開催日 7月2日(木)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 (仙台フィルハーモニー管弦楽団楽団員)オーボエ:鈴木繁・トランペット:持田眞・ヴァイオリン:山本高史

対象:1〜6年生
テーマ:「音楽の世界へレッツ・ゴー!」〜オーケストラの魅力を発見しよう!〜

南相馬第三小内容:オーケストラを構成する4つの楽器群について、それぞれの音色や音のでる仕組みを身近な道具で体験しました。例えばトランペットの代わりに、やかんの注ぎ口にホースをつけたもの、オーボエに代わり空き瓶き瓶やストロー使って、音の出る仕組み、楽器の構造をについて学びました。普段よりずっと近くで、やかんや瓶を器用に使い、演奏する楽団員の姿を見て親近感をもったようでした。

子どもたちの感想の中から一部ご紹介いたします。
・「ストローで、えんそうするときは、音などが出るのかな?と思いましたが、ふしぎな音が出たのでたのしかった」
・「瓶を使った演奏では、中の水の量を変えると音が変わることにびっくりしました」

開催日 9月7日(月)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 (仙台フィルハーモニー管弦楽団楽団員)打楽器:佐々木 祥

対象:1年生
テーマ:「音楽のせかいへ」〜みんなの体を楽器にしちゃおう リズム・リズム・リズム〜

南相馬第三小内容:打楽器奏者を講師に迎え、「ボディパーカッション」を実施しました。
講師の佐々木さんがスネアドラムをたたき出すとそのスティックの動きの早さに驚いた子どもたちは、興味津々でそのまわりを取囲みました。「このスネアドラムは学校にあったものだよ」と話すと「えーうそぉ」とすぐに生徒たちは素直な反応をみせ、一気に先生との距離が近くなりました。自分のひざやお腹をたたいて音を出すのが楽しくて、子どもたちがキャーキャーと歓声を上げながらリズムの練習。各自バラバラだったリズムもだんだんとかみ合ってきて、最後の「やぁ!」のかけ声もぴったりと合ってきました。
子どもたちからは間近で聴く太鼓の響きとスティックをあやつる奏者の姿に刺激をうけた様子で「講師の佐々木さんがたたいていた太鼓がすごく早くてびっくりした」。また「太鼓の音と一緒にリズムをたたくのが楽しい」と、汗をかきながら思い切りリズムを刻んでいました。

開催日 10月9日(金)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 作曲家:福嶋 頼秀

対象:4年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
『ドレミの歌』が大変身!?〜おもしろ編曲入門〜

南相馬第三小 内容:はじめに講師の福嶋さんから、作曲家は普段どんなことをしているのか、というお話がありました。その後、子どもたちもよく知っている『ドレミの歌』を、福嶋さんがピアノを弾きながら、さまざまな表情で歌い分けていきました。この表情の違いは、コードというものがあり、響きの違い「明るい感じ」「暗い感じ」を表現する伴奏のもとになるものがあるからだと説明しました。
福嶋さんの伴奏で、コードやリズムを変えた『ドレミの歌』を歌詞のかわりに♪ラララで子どもたちが歌うと、それぞれに「すごく元気な感じ」「とても素敵な感じ」「おしゃれな感じ」等、表情の違う歌になりました。
また、オーケストラで使用している主な楽器のお話があり、楽器の音色によって描こうとする音の世界が変わるということ〜例えば金管楽器なら力強い感じ〜など、曲のイメージは演奏する楽器によっても変わることを学びました。

開催日 10月19日(金)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 ヴァイオリン 松山古流・ヴァイオリン 熊谷洋子・ヴィオラ御供和江・チェロ石井忠彦

対象:3年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
「弦楽器って どんなかな?」 〜弦楽器入門編〜

南相馬第三小内容:子どもたちが普段あまり目にすることがない弦楽器。その種類や仕組みについてわかりやすく解説しました。弦楽器への関心を高め、その美しさを体感しました。
まずは楽器の構造について、クイズ形式で答えを選択していきます。子どもたちは当たったり、はずれだったり、一つ一つのクイズに大きく反応していました。
楽器にとって大切な道具にも触れる機会となりました。弦に塗る松ヤニのにおいを嗅いでは、「へんなにおい」「はちみつみたいだけど、ちがう」とそれぞれ率直な感想を述べていました。この松ヤニを塗った時と塗らない時とでは、音の出方に違いがあることを聴き比べました。またヴァイオリンのパーツ一つ一つの説明を受けながら、パーツを組み合わせて出来上がっていくヴァイオリンの形をわくわくした表情でみつめていました。
楽器の構造を学んだあとの弦楽四重奏の鑑賞では、みんな熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。

開催日 11月20日(金)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 ヴァイオリン 山本高史・ヴァイオリン 近田朋之・ヴィオラ長谷川基・チェロ 原田哲男
対象:4年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」
「紙芝居を奏でてみよう!」〜ブレーメンの音楽隊より〜
南相馬第三小 内容:クラシック音楽は、テレビや映画、ゲーム等様々な場面で使用されています。今回は、紙芝居の中で音楽がどのような効果をあらわすのか、「ブレーメンの音楽隊」を取り上げ、体験してみました。
この回では、3名の先生が交代でお話を進めていきました。話の内容で、音楽が早いテンポになったりゆっくりになったりする様子を子どもたちは集中して聴いていました。紙芝居の後には、各楽器の名前をあてるクイズがありました。またヴァイオリンやチェロの音色の違いを聴いて表情に違いがでることを知りました。子どもたちから演奏家へ「どうしたら楽器がうまく弾けるようになりますか?」等の質問をしたりと、演奏家との交流を楽しみました。
開催日 12月18日(金)
学校名 南相馬市立原町第三小学校
出演者 フルート芦澤暁男・オーボエ西沢澄博・クラリネット日比野裕幸・ファゴット海野隆次・ホルン齋藤雄介
対象:5、6年生
テーマ:「音楽のせかいへ レッツ・ゴー!」〜コンサートに出演しよう!〜
内容:コンサートに出演する人たちは、どのように準備を進めているのでしょうか?今回のワークショップは、2月に控えたホールでのコンサートで子供達自身が成果を発表するにあたり、実際にコンサートに出演する立場で、コンサートができるまでの過程を体験しました。
演奏家が楽譜をもらったら、はじめに何をするのか、演奏する楽曲にどのように取り組むのか・・について話を聞きました。
@譜読みをする Aチューニング(楽器の音を調整する)B音あわせ と、その過程で大切なこととして、「音符をよく見ること」「楽譜をよくよむこと(記号などリピートの部分などをしっかり確認する)」「とても難しい曲はかなり練習をします」。演奏家が、準備や練習を積み重ねていることを知りました。
2月に演奏家と共演する曲を合わせてみました。すると子供たちからは「いつもとテンポが違うから歌いにくい」など正直な声が聞こえてきました。講師からの「この曲で一番盛り上がる所はどこかな?」という質問に、ちょっと答えられない子供たち。そこで講師が「強弱記号が曲の盛り上がりを示すんだよ」「前奏の部分でテンポをつかんで」「最後の部分は自然に遅く、ゆっくり終わって」等、アドバイスを受けるたびに歌がどんどん変わっていきました。これから練習を重ね、2月のコンサートでは、さらに表情豊かな合唱を聴かせてくれそうです。
 
◇ホールコンサート
開催日 7月29日(水)
会 場 南相馬市民会館“ゆめはっと”
出演者 指揮 山下 一史・ピアノ 手嶋 麻子
仙台フィルハーモニー管弦楽団


【曲目】
メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」より“序曲”“間奏曲”“夜想曲”“スケルツォ”
ショパン:アンダンテ・スピアアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 

 夏休みの7月下旬、平日の午後の開催であったこともあり、演奏会の会場は多くの親子が来場しました。当日は会場ロビーに、1学期に開催したワークショップの報告コーナーを設け、日頃の様子を見ていただきました。曲目は、メンデルスゾーンやドヴォルザークのプログラムを中心にオーケストラが奏でる迫力あるプログラムを鑑賞して頂きました。
普段は、子供と一緒に会場へ足を運ぶ機会がないという方も多く、今回は親子で楽しんで頂けたようです。

アンケートから・・・
・子供連れではなかなか聞く事が出来ない楽団の演奏が聞けて、親子共々、楽しい時間を過ごすことが出来ました。(女性・40歳代)
・生の音楽を聞く事が少なくとても楽しみにしておりました。今日は孫と一緒に素晴らしい一時をありがとうございました。(女性・60歳代)
・「素晴らしい」の一言につきます。「ゆめはっと」の音響は抜群ですね。ショパンのコンチェルトが聴けてラッキーでした。手嶋さんのピアノもすごい。管楽器の一つ一つの音色も楽しく、感動の連続でした。(女性・60歳代)
 
◇ミニコンサート
開催日 平成22年1月28日(金)
学校名(会場) 午前:南相馬市立原町第三小学校(校内体育館)[写真右]
午後:南相馬市立原町第二小学校(栄町柔剣道場)[写真左]
出演者 (午前・午後とも)仙台フィルハーモニー管弦楽団メンバー
フルート芦澤暁男・オーボエ西沢澄博・クラリネット日比野裕幸・ファゴット海野隆次・ホルン齋藤雄介
ファルカッシュ:17世紀の古代舞曲
(原町第二小) 梶賀千鶴子(詞)・鈴木邦彦(曲):「すてきな友達」
(原町第三小) 松井五郎(詞)・馬飼野康二:「ハナミズキ」

 
* * *
 
 ミニコンサートの前半は、木管五重奏を構成する楽器の説明と特徴を各楽器の奏者自身が音を出しながら紹介。そのあと木管五重奏の演奏を鑑賞しました。後半では、2/11開催のコンサートで発表する合唱曲を児童たちが歌いました。会場には保護者も来場しており、緊張しながらも練習の成果を発揮できたようです。

 
開催日 平成22年2月11日(木・祝)
会 場 南相馬市民会館“ゆめはっと”
料金:(全自由席)1,000円・高校生以下 500円 ※学生以外、当日は500円増
出演者 仙台フィルハーモニー管弦楽団メンバー
南相馬市立原町第二小学校・原町第三小学校の児童有志

♪第1部
ハイドン:「セレナーデ」より第1楽章
J・ウィリアムス:映画「シンドラーのリスト」よりテーマ
久石譲:映画「魔女の宅急便」メドレー
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」より第4楽章
♪第2部
イベール:3つの小品
木管五重奏について解説・奏者の紹介・曲目解説
J・シュトラウスU:ワルツ「美しく青きドナウ」
梶賀千鶴子(詞)・鈴木邦彦(曲):「すてきな友達」
松井五郎(詞)・馬飼野康二:「ハナミズキ」
(アンコール)杉本竜一(詞・曲):「ビリーブ」
   


 会場のロビーには、1年を通して、南相馬市の2校で実施したワークショップの様子を、展示パネルにて紹介しました。
  コンサートは、曲目解説や曲目紹介を交え、弦楽器と木管楽器それぞれの音色を楽しむプログラム構成、そして1年を通したこの事業プログラムを実施した2校の小学校の合唱発表がありました。各校とも今まで、アドバイスをうけながら日々練習を重ねてきた成果がでていました。大きなホールの舞台にたつ緊張感も貴重な経験となったようです。
  また、 開演前には、南相馬市長 桜井勝延氏より当財団に対し、本事業活動への感謝状を頂戴いたしました。



 
 

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