内容:高学年を対象に、弦楽器のワークショップを行いました。 モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章の演奏に続き、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの構造、楽器を演奏する弓について解説がありました。楽器紹介のあとは、弦楽器ならではの奏法が披露されました。「もののけ姫」の曲を演奏して“レガート・ヴィブラート”、「ゴセック/ガボット」でスピカート、「魔女の宅急便」でピチカート、「古時計」でフラジオ・トレモロ、弦楽器の多様な奏法に児童も興味を示していました。 次に、弦楽四重奏の演奏で、各楽器が受け持つ役割を『もしも、この楽器が演奏しなかったら』という実験を行いました。曲はワークショップの最初に演奏した「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。まず「旋律を受け持つ第1ヴァイオリン」、次に「低音を支えるチェロ」、続いて「内声部を受け持つヴィオラと第2ヴァイオリン」それぞれが抜け落ちた時の違和感を感じながら、音楽の成り立ち(構成)を学びました。 さらに音楽の表現について、「となりのトトロ」の「さんぽ」のメロディーが、人間の感情(喜怒哀楽)を表現したアレンジで演奏さました。“怒った「さんぽ」”“悲しい「さんぽ」”“ねむい「さんぽ」”等、音楽(演奏)で色々な表現ができることを、児童たちは実感できたようです。 最後に、弦楽四重奏と児童(リコーダー・ピアノ・シンセサイザー・マリンバ・ヴィブラフォン・ヴァイオリン・フルート)による共演で「ラバーズコンチェルト」を演奏しました。
対象:(午前)山梨学院小3年生・(午後)新田小3・4年生 テーマ:「音楽との出会い、指揮者の役割」(指揮者のワークショップ) 内容:指揮者の栗田博文氏がワークショップに登場しました。はじめに、ベートーヴェン作曲の交響曲第3番「英雄」の冒頭部分をCDで児童に聴いてもらったあと、氏が児童たちに「この曲を初めて聴いてその冒頭の旋律が心を揺さぶり、その響きを耳にした時の衝撃が音楽との出会いであった」こと、「君たちと同じくらいの年齢の時のことだった」と話すと、より興味を持った表情で聞き入っていました。 続いては、11月24日のホールコンサート(山梨県立県民文化会館)で演奏される、ベートーヴェン作曲の交響曲第5番「運命」について、一部分を聴いたあと、この曲についての解説がありました。 冒頭の印象的な「ダダダダーン!!」の旋律については、作曲者であるベートーヴェンが、「このように運命が戸を叩く」と弟子に説明したという話に由来して「運命」というタイトルがついていることや、最終楽章は他の楽章と異なりオーケストラの全ての楽器が、明るく、力強い旋律を奏でて終わるという説明を聞いて児童たちは、ホールコンサートでオーケストラの生演奏を聴くという興味が一層増したようでした。 そのあと、数人の児童が前に出て指揮を体験しました。演奏は、児童たちが手拍子で、前に出た児童の指揮にあわせてテンポや強弱をつけてみました。音楽のテンポ(速さ)や強弱などの表現を演奏者に伝えることが、指揮者の重要な役割であることを学びました。 最後に、栗田氏の指揮で今、児童が練習をしている曲を演奏してワークショップを締めくくりました。 (演奏曲) ・山梨学院大学附属小学校「ルパン三世のテーマ」、「U&I」 ・甲府市立新田小学校では「Smile Again」、「エーデルワイス」